後日、学校に行ったわたしは“璃央を甘やかそう大作戦”の助っ人として曽田くんを召喚した。

「やっぱり、まずは健康第一だよね。
璃央ってあんなにバイトしてるのにご飯適当だし」

「ほんとにそう!僕らで久松先輩の健康を守ろう!」

「おぉー!」

「で、今日は何を作るつもりなの?」

「うーん、璃央辛いもの好きだからチゲとかどう?」

「確かに野菜とかいっぱい入っていいかもしれないけど、
今、先輩口とかもケガしてるから刺激物は避けたほうがいいかも」

「た、確かに!」

曽田くんに相談してよかった。
わたしだけだったらもてなすつもりが、拷問になってしまうところだった。

「白麻婆豆腐とかどうかな?
食べやすいし、白ならマイルドな味付けでいけるし」

「それいい!」

ということで、この日は白麻婆豆腐を作ることに決定。

わたしの家に行き、料理上級者の曽田先生に教えてもらいながら、
料理ど素人のわたしはなんとか作りきることができた。

「ありがとう、曽田くん」

「ううん。喜んでもらえるといいね」

「うん!」