響け!月夜のアジタート

遠い国からこの暗号は送られてきた。レオンハルトの胸の奥に熱いものが込み上げてくる。それは「好奇心」だ。

「私はそのホテルへ行ってみるよ。面白い暗号だ。探偵としてこの謎を放っておけない」

大きな何かがあるのではないか、そんな探偵としての直感がレオンハルトの胸の奥に渦巻いている。レオンハルトの言葉にアントーニョは頭をガシガシとかいた。

「なら俺も行くぞ。お前一人じゃ謎に夢中になって寝食を忘れそうだしな」

「トーニョに人の面倒が見れるわけないでしょ。僕も行くよ」

オルハンが手を挙げる。アントーニョが彼を睨み付けたものの、オルハンは涼しげな表情だ。

「あたしも行くわ!」

「僕も行きたいです!」

マーガレットとカナタも手を挙げる。レオンハルトは微笑み、「では、みんなで行こうか」と言う。

謎を解くための旅が始まった。