魔法文具屋で、“わたし改革”はじめます!





「なんかさ。“今日、これが楽しかった”とか、“あの言葉が心に残った”とか。
そういうの、ちゃんと残しておくと……“私って、意外といろんなこと感じてるんだな”って気づけるんだよね」





ページの真ん中には、こんな言葉も書かれていた。

——「今のわたしの気持ちは、未来にちゃんとつながっていく。」





「この間、進路希望調査の紙、なんとか白紙じゃなく出せたんだよ」

「えっ、すごい…!」





女の子は、ちょっと得意げに笑ってみせた。





「めっちゃ時間かかったけどね。でも、“どうせダメ”とか“決められない自分なんて”って、そうやって止まるのはやめようって思えたから」





ここねは胸の奥がぎゅっとなる。

あのとき、彼女に“コンパスノート”を渡したことは、間違いじゃなかった。





「店員さんのおかげだよ、ありがとう」





女の子が、まっすぐこっちを見て笑った。

風が吹いて、ノートのページがめくれる。
めくれたページには、まだ何も書かれていない空白が広がっていた。
でも、その余白が、なんだかまぶしく見えた。




——『未来がわからない不安って、誰でもあるんだ。
でも、“いまの気持ち”を書き留めていけば、いつか道になるのかもしれない。』


そう、わたしも書いていたんだ。
迷っていたあのとき、“今”を残すことで、未来に光が差すかもしれないって——。


4ページ目に書いた文章を思い出した。
わたしも、何度も未来に迷ったときに、この出来事を思い出そう。