魔法文具屋で、“わたし改革”はじめます!




頬を緩ませながらその背中を見送ったとき、ふと、ある物を思い出した。


——『ふりかえりメモ』


魔法文具でも、なんでもない。
ただの、メモ帳。


わたし、毎日『ふりかえりメモ』を書いていた。
そのことを思い出して、教室へ駆け戻った。


カバンの中から手帳を取り出し、そっとページをめくった。



——『店番、ドキドキする。わたしにうまくできるかな?』『その人に合った商品を紹介できるかな?』


最初は不安や緊張の言葉ばかり書かれていた。
気持ちをこの手帳に書くことで、気持ちを落ちつかせていた。




もう1枚ページをめくる。
“たこオタ”くんについて書いた日だ。


——『“好き”って、周りにどう思われても続けることがすごいんだなって思った。彼のたこ焼き愛は本物。見てたら、わたしも勇気が出た。』


好きにまっすぐな人、キラキラしてて素敵って感じたっけ。
あのとき、彼の情熱に背中を押されたことを思い出す。


そうだよね、少し粘ってみることも大事だって学んだんだ。