「ここね先輩。オレ、またここに来ていいっすか?」
「もちろん!……って、なんでわたしの名前知って……」
「ここね先輩のこと、前から知ってましたよ」
「え、どこで……」
「ナイショっす!じゃあオレ、また来ますね!」
ここねの心の中で、小さな何かがふわっとあたたかく膨らんだ。
——元気すぎて、ちょっと調子くるうけど。
でも、この子が来ると、なんだか「大丈夫」って思えるんだよな。
そして、ここねはまだ知らなかった。
空翔くんとの出会いが、じわじわと、自分の心に“自信”という灯をともしていくことを——。


