カラフルな付箋が並ぶ一角に、小さなメモパッドが目に留まる。
一見、ふつうのメモ帳。
メモ帳の表紙には、小さなマークが浮かんでいた。
チアのポンポンが三つ、並んでいる。
《トリプルチアメモ》
——書いたメッセージが、3回にわたって持ち主の背中をそっと押してくれる。
「……これかも。“トリプルチアメモ”」
「ちあ?」
「一番上のページに、今の自分の気持ちを書くと……次のページには“応援メッセージ”が現れるの。しかも、3種類。それぞれ、“やる気系”“甘やかし系”“ガチ励まし系”って感じで」
中を開いてみると、ふわっとポップコーンのようなやさしい甘い香りがする。
1枚ずつ色が違い、にじむようなチアのイラストが描かれていた。
「えー!めっちゃ面白そう!ってか……めっちゃ欲しい!!」
「たぶん、それが空翔くんに引き寄せられたんだと思う」
「……うおおお!まじ神っす、このお店!!」
目をキラッキラにしてメモ帳を抱える空翔くん。
その笑顔に、ここねもつられて笑った。
その手のひらには、小さなエールが、確かに宿っていた。


