——その夜。
閉店後、レジの奥にあった店長さんのメモが目に入る。
「“自分を肯定する力”が、誰かの道しるべになる。ここねちゃんなら、きっとそうなれる」
ここねはそっと手帳を閉じた。
これって、いつ書いたもの……?
店番を託したとき?
いや、1週間店番をしてきてずっと見つからなかったから……今日、店番の延長の連絡以降かも。
店長さんは、魔法使いなのだ。
魔法で、わたしにこの言葉を届けてくれた。
……もしかして、これも“託された理由”のひとつ?
まだ成長できる。強くなれる。
そう期待しているから、延長をお願いしたのかもしれない。
また一歩、自分の中の地図が広がったような気がした。
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