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【緊急事態ハッセイ!! カナトを救出セヨ!!】
りっちゃんと図書室で話した翌日。チームアクアで集まれないか。ココアトークで連絡しようとした矢先に、このメッセージがきた。
いったい……なにがあったの?
部屋のベッドで、ごろんとあお向けになっていた体を起こした。
よく分からないけど、ソワソワして落ち着かないから、アクアちゃんに電話をする。
『あっ、モシモーシ! ミイちゃん! 聞いテ、聞いテ!』
「う、うん。カナトくん、どうしたの?」
『魔法クラブのコト、パパに見つかっちゃっタみたいナノ! 家にカンキンされてるってぇ! もう遊べないカモってぇ〜!』
うわーん、と耳元で泣き叫ぶアクアちゃん。
えっ、監禁? 遊べない? どうゆうこと? どうゆうこと?
あまりに早口だったから、頭の中で整理する。たぶん、もう遊んじゃダメだと注意されて、お出かけ禁止になったってことかな。
『だから、これカラ救出に行くヨ! カナトのお家にッ!』
「え、ええ? そんなことして、大丈夫なのかな……」
カナトくんのお父さん……想像でしかないけど、ちょっと怖そう。余計、怒られる気がする。
外出の手助けがバレたら、今度こそチームアクアが目の敵にされちゃうよ。
部屋着から外行きの服へ着替えながら、電話を続ける。
『ミイちゃんは、カナトがいなくなっても、イイノ〜?』
「それは……やだけど」
ズルズルと鼻をすするアクアちゃんに、小さな声で答えた。
事態を悪化させないで、小学生のわたしたちになにができるんだろう。
謝ることさえ、まだできずにいるわたしに……。
『これ、カナトからの、SOSなんダヨ?』
【緊急事態ハッセイ!! カナトを救出セヨ!!】
りっちゃんと図書室で話した翌日。チームアクアで集まれないか。ココアトークで連絡しようとした矢先に、このメッセージがきた。
いったい……なにがあったの?
部屋のベッドで、ごろんとあお向けになっていた体を起こした。
よく分からないけど、ソワソワして落ち着かないから、アクアちゃんに電話をする。
『あっ、モシモーシ! ミイちゃん! 聞いテ、聞いテ!』
「う、うん。カナトくん、どうしたの?」
『魔法クラブのコト、パパに見つかっちゃっタみたいナノ! 家にカンキンされてるってぇ! もう遊べないカモってぇ〜!』
うわーん、と耳元で泣き叫ぶアクアちゃん。
えっ、監禁? 遊べない? どうゆうこと? どうゆうこと?
あまりに早口だったから、頭の中で整理する。たぶん、もう遊んじゃダメだと注意されて、お出かけ禁止になったってことかな。
『だから、これカラ救出に行くヨ! カナトのお家にッ!』
「え、ええ? そんなことして、大丈夫なのかな……」
カナトくんのお父さん……想像でしかないけど、ちょっと怖そう。余計、怒られる気がする。
外出の手助けがバレたら、今度こそチームアクアが目の敵にされちゃうよ。
部屋着から外行きの服へ着替えながら、電話を続ける。
『ミイちゃんは、カナトがいなくなっても、イイノ〜?』
「それは……やだけど」
ズルズルと鼻をすするアクアちゃんに、小さな声で答えた。
事態を悪化させないで、小学生のわたしたちになにができるんだろう。
謝ることさえ、まだできずにいるわたしに……。
『これ、カナトからの、SOSなんダヨ?』



