少女は仲間と“魔王”を倒す!


 ぎゅうぎゅうと前後左右から人が押してくる!


 「本当にスゴいな!勇者の力は壮大だ!!」


 「ねぇ、握手してちょうだい!」


 「今日はお祝いだ!ギルドにも連絡をしなきゃな!!」


 く、苦しい…!!

 戦いで疲れ切った体が、悲鳴を上げる寸前__誰かに腕を引かれた。


 「っ…カナヤ、こっち」


 「え…エトさん…!?」


 「早く、レウロが透明化魔法を使ってるうちに」


 私は腕を引かれるがままに、人の群れから抜け出した。