「…夏島窃盗団のボスを捕まえた。後のことは、よろしく頼む」 「はいはい、いいよなぁお前は…才能があるから好き勝手に任務を選べるんだもんな」 騎士の一人がグリスへと嫌味を口にした。 「だよな、ゼロの島の魔王討伐試験も合格したっていうじゃん?将来有望だよ、俺ら一般騎士とは違ってさ」 「恵まれてる奴は努力しなくていいから、楽だよなぁ、あーあ…羨ましいよ本当」 それを皮切りに他の騎士も口々に、どこか棘を含んだ言葉を浴びせる。 「何、こいつら…」 エトさんが小声で苛ついたような声を出した。