彼女が隣でつぶやいた。
赤の装飾が施された仮面を手に持った彼は、噂の佐倉颯にも勝るとも劣らない整った容姿をしていて。
真っ黒な艶髪を後ろに流し、息を切らせて立っていた。
日凪と言うと、2年の東雲日凪だろうか。
確かに彼の一家は皆優れた容姿をしているので、彼の容姿が整っていてもおかしくはない。
しかし記憶にある前髪の長い彼と、あまりにも雰囲気の違う姿に、俺は内心驚いていた。
「涼香さん、彼は?」
「あ…、私のパートナーで、2年の東雲日凪先輩です。」
驚いているのは彼女も同じようで、少し遅れてそう答えた。
なるほど、パートナー。
てっきり、三島アスカが彼女のパートナーだと思っていたが、これは思ったよりもっと面白い話らしい。
とにかく、パートナーが来たなら、残念だが彼女は彼に任せよう。
「会場の設営に問題があって、近くにいた彼女に色々と手伝って頂いていたんです。
探されていたとは、申し訳ないことをしました」
スッと手を差し出すと、訝しげに彼も手を出す。
「副会長の桜井隼人です」
「…2年の東雲日凪…。です」
お互いに軽く握手し、俺は彼女の方に向き直った。
「ここまで来れば、後は俺1人で何とかできるので、お二人はどうぞ会場に戻ってください」
安心させるように控え室の扉に手をかけながら言う。
彼女は軽く頷き、東雲日凪の方へと歩き出す。
「涼香さん」
そんな彼女を止めて耳元で一言。
「先ほどのことは内密に…、ではまた今度」
俺は東雲日凪を見ながらそう言った。
赤の装飾が施された仮面を手に持った彼は、噂の佐倉颯にも勝るとも劣らない整った容姿をしていて。
真っ黒な艶髪を後ろに流し、息を切らせて立っていた。
日凪と言うと、2年の東雲日凪だろうか。
確かに彼の一家は皆優れた容姿をしているので、彼の容姿が整っていてもおかしくはない。
しかし記憶にある前髪の長い彼と、あまりにも雰囲気の違う姿に、俺は内心驚いていた。
「涼香さん、彼は?」
「あ…、私のパートナーで、2年の東雲日凪先輩です。」
驚いているのは彼女も同じようで、少し遅れてそう答えた。
なるほど、パートナー。
てっきり、三島アスカが彼女のパートナーだと思っていたが、これは思ったよりもっと面白い話らしい。
とにかく、パートナーが来たなら、残念だが彼女は彼に任せよう。
「会場の設営に問題があって、近くにいた彼女に色々と手伝って頂いていたんです。
探されていたとは、申し訳ないことをしました」
スッと手を差し出すと、訝しげに彼も手を出す。
「副会長の桜井隼人です」
「…2年の東雲日凪…。です」
お互いに軽く握手し、俺は彼女の方に向き直った。
「ここまで来れば、後は俺1人で何とかできるので、お二人はどうぞ会場に戻ってください」
安心させるように控え室の扉に手をかけながら言う。
彼女は軽く頷き、東雲日凪の方へと歩き出す。
「涼香さん」
そんな彼女を止めて耳元で一言。
「先ほどのことは内密に…、ではまた今度」
俺は東雲日凪を見ながらそう言った。
