ハイスぺ幼馴染が約束を守ってくれるって本当⁉

純玲は不気味なほど笑顔で話を始めた。

「お姉様にお願いがあって来たのよ…実はお姉様にお見合いの話が来ているの。そのお見合いを私に譲って欲しいの…ダメ？」

純玲はいきなりとんでもない事をお願いに来た。
しかし、私にお見合いの話なんてどこから来るのだろう。


「純玲ちゃん…そのお見合いのお相手はどこの誰なの？」


純玲は目を輝かせて笑顔を見せた。


「昔、うちの近くに大きなお屋敷があったでしょ…あれは十条家のお屋敷だったのよ。その十条家からお見合いの話が来ているの。」

楓は純玲の話を聞いて、息が詰まるほど驚いている。


「じゅ…じゅ…十条家からお見合いの話が来ているの？」

「きっと、お姉様と私の間違えよ…だからさっさと私にお見合いを譲ってくれないかな。」


最初はニコニコを笑顔を向けていた純玲だったが、楓がすぐに返事をしないことに苛立ちを見せて威圧的は表情となった。
十条家の男の子は確かあっくんだけだったはずだ。
あっくんと妹の二人兄妹だったはずだ。