ハイスぺ幼馴染が約束を守ってくれるって本当⁉

自分の部屋に入った楓。
とりあえず椅子に座って大きく息を吐いた。

今日はいろいろな事が有り過ぎて頭の中がキャパオーバーだ。
そして最後の入り口への嫌がらせがすごく気になる。

綺麗なお姉さんとは、まさか純玲ではないかと疑ってしまう。
家の住所を知っていて、今楓に良い感情を持っていないと言えば純玲しかいないが、楓はフルフルと大きく首を振った。
いくらなんでも妹である純玲がそんなことをするとは考えたくなかったのだ。

少しして、楓のスマホにメッセージが届いた。
それはあっくんからのメッセージだった。

『今日は楓に会えてとても嬉しかった。また連絡するが、そちらに変わった事はないかい？』

あっくんに貼り紙の件を伝えたいが、心配は掛けたくない。

『はい、大丈夫です』

『おやすみ楓』

『おやすみなさい』


楓はまだどこかふわふわとした気持だった。
幼い頃から憧れていたあっくんに再開して恋人になれるなんて夢のような話で、目が覚めたら現実に戻ってしまうのではないかと不安なほどだった。

この日楓は疲れていたこともあり、そのまま眠ってしまった。