車のナビで楓に聞いた住所を確認するあっくん。

「そうです!すみませんぼっとしていました。」

実はあっくんに見惚れていた楓だが、慌てて返事をする。

「いろいろあって疲れたんだろう。ゆっくりお休み。」

車を降りる楓にあっくんは慌てて声を掛けた。

「楓、連絡先を交換してくれるかい?」

お互いの連絡先を交換した楓とあっくん。
楓はあっくん向かって頭を下げてお辞儀をした。

「今日はありがとうございました。」

「そんなに畏まらないで欲しいな…楓、また連絡するよ。おやすみ。」

楓に手を振って微笑むあっくんはゆっくりと車を走らせた。
楓は遠ざかっていく車の姿を見えなくなるまで見送ったのだった。