ふらふらと街を歩いては、ヨリを探す。
後ろ姿、声、雰囲気。
その片鱗を見つけては、ヨリじゃない。そんなことを繰り返してた。
スマホには相変わらず何も連絡は来ない。
あるとき、ヨリ以外はいらねぇと思って、女も男も全員消した。
まっさらな連絡先の中、ヨリだけがいることに、泣きそうなほど安心した。
残った金は全部、スマホの充電に充てた。
いつ、ヨリから連絡が来るかわからないから。
来たときにすぐ、返事ができるように。
ヨリ、ヨリ。
まだかよ、こんなに待ってるのに。
なんで、お前はいつまで経っても……。
俺から連絡する気はなかった。だってそんなの違うだろ。
縋るのはいつだってヨリのほうだ。
俺がいなきゃ生きていけないのは……ヨリだろ?
