子どもたちの受験が終わってホッとしたのも束の間、いよいよ3月1日がやって来た。
恵真と大和にとって大切な日。
そう、フルムーンフライトの日だった。
こんなにも感慨深くなるフライトはない。
訓練生時代にお世話になった教官、パイロットになってからずっと見守ってくれた部長。
そして両親と子どもたち。
自分にとって、かけがえのない大切な人たちを乗せて飛ぶのだ。
そしてコックピットで一緒に操縦するのは、生涯ただ一人の最愛の人。
恵真は、まるで自分の人生をまるごとこのフライトに閉じ込めたようにさえ感じていた。
「ああもう、やっとこの日が来ましたね」
空港で合流した大和と恵真の両親は、互いに感激の面持ちで手を取り合う。
「どんなにこの日を心待ちにしていたか」
「私もです。お父さんと、何がなんでも元気でいないとって」
「そうですよね。こうやって全員無事にこの日を迎えられて、本当によかった」
母親たちの隣で、早くも父親二人は目を潤ませる。
「もう何も思い残すことはありません。感無量です」
「ええ。最高の人生でした」
すると舞と翼が苦笑いする。
「おじいちゃんたち、飛ぶ前から何言ってるの?」
「そうだよ。今からそんなんじゃ、飛んだらどうなるんだ?」
「それにまだまだこれからも、元気でいてもらわなきゃ」
「うん。俺と舞が飛ぶ日までね」
両親たちは、顔を覆って涙ぐむ。
「翼と舞が飛ばす飛行機に乗れるのか? そんな夢みたいな日が……」
「必ず実現してみせるから。みんなで乗ってね」
ううっ、と泣き崩れそうな父親たちに、恵真と大和は言いにくそうに切り出した。
「えーっと、それじゃあ、私たちはこれで」
「またあとでな。翼、舞」
両親たちは二人に任せて、Show Upに向かうことにした。
「はーい!こっちのことは任せて。ちゃんと乗り遅れないように連れて行くから」
「お父さん、お母さん、フライト楽しみにしてる。Good day! 」
翼がそう言い、4人で「Good day! 」と笑い合って別れた。
恵真と大和にとって大切な日。
そう、フルムーンフライトの日だった。
こんなにも感慨深くなるフライトはない。
訓練生時代にお世話になった教官、パイロットになってからずっと見守ってくれた部長。
そして両親と子どもたち。
自分にとって、かけがえのない大切な人たちを乗せて飛ぶのだ。
そしてコックピットで一緒に操縦するのは、生涯ただ一人の最愛の人。
恵真は、まるで自分の人生をまるごとこのフライトに閉じ込めたようにさえ感じていた。
「ああもう、やっとこの日が来ましたね」
空港で合流した大和と恵真の両親は、互いに感激の面持ちで手を取り合う。
「どんなにこの日を心待ちにしていたか」
「私もです。お父さんと、何がなんでも元気でいないとって」
「そうですよね。こうやって全員無事にこの日を迎えられて、本当によかった」
母親たちの隣で、早くも父親二人は目を潤ませる。
「もう何も思い残すことはありません。感無量です」
「ええ。最高の人生でした」
すると舞と翼が苦笑いする。
「おじいちゃんたち、飛ぶ前から何言ってるの?」
「そうだよ。今からそんなんじゃ、飛んだらどうなるんだ?」
「それにまだまだこれからも、元気でいてもらわなきゃ」
「うん。俺と舞が飛ぶ日までね」
両親たちは、顔を覆って涙ぐむ。
「翼と舞が飛ばす飛行機に乗れるのか? そんな夢みたいな日が……」
「必ず実現してみせるから。みんなで乗ってね」
ううっ、と泣き崩れそうな父親たちに、恵真と大和は言いにくそうに切り出した。
「えーっと、それじゃあ、私たちはこれで」
「またあとでな。翼、舞」
両親たちは二人に任せて、Show Upに向かうことにした。
「はーい!こっちのことは任せて。ちゃんと乗り遅れないように連れて行くから」
「お父さん、お母さん、フライト楽しみにしてる。Good day! 」
翼がそう言い、4人で「Good day! 」と笑い合って別れた。



