新年を迎えた1月、いよいよ伊沢の機長昇格への最後の審査、ラインチェックの日がやって来た。
設定されたのはJWA105便 羽田発ロサンゼルス行き。
教官は大和、コーパイに恵真、そして野中もクルーメンバーに入れられた。
深夜便のため、恵真と大和は翼と舞と一緒に夕食を食べてから、泊まりで手伝いに来てくれた大和の母親に二人を預けて空港に向かった。
「おいおい、なんだよこのアットホーム感は」
ブリーフィングエリアで顔を揃えると、野中は皆を見て笑い出す。
「コーパイに藤崎ちゃんがいて、まさか審査をパスしない訳ないよな? 伊沢」
「野中さん、勘弁してくださいよ。まあ、確かに恵真がコーパイなんて、安心感しかないですけど。あとはちょこっと佐倉さんがおまけしてくれたらなー、なんて」
すると大和が真顔で答える。
「おまけでパスさせるほど甘い世界じゃないだろ? 俺はあくまで淡々と審査する」
「分かってます。佐倉さんが、微妙だなー、どうしようー、なんて悩まないように、どう考えても合格! って言わせてみせますよ」
「それは頼もしいな。期待している」
大和がポンと伊沢の肩に手を置いた。
「いつもの伊沢なら問題ないはずだ。気負わず行け」
「はい!」
恵真も伊沢に大きく頷いてみせる。
「伊沢キャプテン、私も精いっぱいサポートします」
「ありがとう、恵真。頼りにしてる」
それを見ていた野中は、両手を頭の後ろにやって軽く口を開いた。
「じゃ、俺は伊沢にめちゃめちゃ突っ込んだ質問して困らせてやろう」
「野中さん! お願いしますよー、今日だけは」
わいわいと賑やかに雑談してから、気を引き締めてブリーフィングを行う。
「行ってらっしゃい! がんばって」とオフィスの社員に見送られ、伊沢はキリッと顔つきを変えて歩き始めた。
設定されたのはJWA105便 羽田発ロサンゼルス行き。
教官は大和、コーパイに恵真、そして野中もクルーメンバーに入れられた。
深夜便のため、恵真と大和は翼と舞と一緒に夕食を食べてから、泊まりで手伝いに来てくれた大和の母親に二人を預けて空港に向かった。
「おいおい、なんだよこのアットホーム感は」
ブリーフィングエリアで顔を揃えると、野中は皆を見て笑い出す。
「コーパイに藤崎ちゃんがいて、まさか審査をパスしない訳ないよな? 伊沢」
「野中さん、勘弁してくださいよ。まあ、確かに恵真がコーパイなんて、安心感しかないですけど。あとはちょこっと佐倉さんがおまけしてくれたらなー、なんて」
すると大和が真顔で答える。
「おまけでパスさせるほど甘い世界じゃないだろ? 俺はあくまで淡々と審査する」
「分かってます。佐倉さんが、微妙だなー、どうしようー、なんて悩まないように、どう考えても合格! って言わせてみせますよ」
「それは頼もしいな。期待している」
大和がポンと伊沢の肩に手を置いた。
「いつもの伊沢なら問題ないはずだ。気負わず行け」
「はい!」
恵真も伊沢に大きく頷いてみせる。
「伊沢キャプテン、私も精いっぱいサポートします」
「ありがとう、恵真。頼りにしてる」
それを見ていた野中は、両手を頭の後ろにやって軽く口を開いた。
「じゃ、俺は伊沢にめちゃめちゃ突っ込んだ質問して困らせてやろう」
「野中さん! お願いしますよー、今日だけは」
わいわいと賑やかに雑談してから、気を引き締めてブリーフィングを行う。
「行ってらっしゃい! がんばって」とオフィスの社員に見送られ、伊沢はキリッと顔つきを変えて歩き始めた。



