「翼、舞、じゃあね」
翌朝。
恵真は大和と一緒に、車で保育園に双子を送り届けた。
「うん。またねー!」
二人は笑顔で手を振ると、早速翔一と園庭に飛び出して行った。
「それでは、行きますか?」
意味ありげに大和が顔を覗き込んできて、恵真は思わずうつむく。
「そんなに真っ赤な顔して、どうした?」
「いえ、別に」
「ひょっとして照れてるの? かーわいい、恵真」
「な、何を……」
固まる恵真に構わず、大和はさり気なく手を繋いで車へと歩き出す。
「大和さん! ちょっと、誰かに見られたら……」
必死に手を解こうとしていると、後ろから「見ーちゃった」と声がした。
「伊沢くん!」
振り向いた恵真は、よりによって……と半泣きの表情になる。
「いいですねー、いつまでもラブラブで」
ニヤニヤしながら伊沢が言うと、腕に抱いている美羽も「らぶらぶ」と両手でハートを作って笑った。
「あの、伊沢くん。これは違うの」
「何がどう違うのさ? ねえ、キャプテン」
「伊沢くん! ほら、美羽ちゃんいるし、教育上よろしくないから」
「どこが? 夫婦円満は子どもにとってもいいことじゃない。な? 美羽」
すると美羽も、ツインテールの髪を揺らして「らぶきゅんきゅん」と可愛く小首をかしげる。
「美羽ー、可愛すぎるぞー。パパ、バイバイ出来なくなっちゃうじゃないかー」
骨抜きになって美羽に頬ずりしている伊沢に、大和が「伊沢、ショーアップに遅れるぞ」と真顔で言う。
「キャプテンこそ。奥さんと離れられなくて遅刻しないでくださいよ?」
「心配するな。俺たちは今からデートだ」
なっ……と恵真は絶句する。
「ひゃー! それはそれは。愛のフライトって訳ですね」
「お前と話している時間も惜しい。じゃあな」
スタスタと歩き始めた大和に、恵真は呆然としながら手を引かれる。
「お幸せにー」
「らぶらぶー」
伊沢と美羽の言葉に恵真はかろうじて振り返り、顔を引きつらせたまま手を振った。
翌朝。
恵真は大和と一緒に、車で保育園に双子を送り届けた。
「うん。またねー!」
二人は笑顔で手を振ると、早速翔一と園庭に飛び出して行った。
「それでは、行きますか?」
意味ありげに大和が顔を覗き込んできて、恵真は思わずうつむく。
「そんなに真っ赤な顔して、どうした?」
「いえ、別に」
「ひょっとして照れてるの? かーわいい、恵真」
「な、何を……」
固まる恵真に構わず、大和はさり気なく手を繋いで車へと歩き出す。
「大和さん! ちょっと、誰かに見られたら……」
必死に手を解こうとしていると、後ろから「見ーちゃった」と声がした。
「伊沢くん!」
振り向いた恵真は、よりによって……と半泣きの表情になる。
「いいですねー、いつまでもラブラブで」
ニヤニヤしながら伊沢が言うと、腕に抱いている美羽も「らぶらぶ」と両手でハートを作って笑った。
「あの、伊沢くん。これは違うの」
「何がどう違うのさ? ねえ、キャプテン」
「伊沢くん! ほら、美羽ちゃんいるし、教育上よろしくないから」
「どこが? 夫婦円満は子どもにとってもいいことじゃない。な? 美羽」
すると美羽も、ツインテールの髪を揺らして「らぶきゅんきゅん」と可愛く小首をかしげる。
「美羽ー、可愛すぎるぞー。パパ、バイバイ出来なくなっちゃうじゃないかー」
骨抜きになって美羽に頬ずりしている伊沢に、大和が「伊沢、ショーアップに遅れるぞ」と真顔で言う。
「キャプテンこそ。奥さんと離れられなくて遅刻しないでくださいよ?」
「心配するな。俺たちは今からデートだ」
なっ……と恵真は絶句する。
「ひゃー! それはそれは。愛のフライトって訳ですね」
「お前と話している時間も惜しい。じゃあな」
スタスタと歩き始めた大和に、恵真は呆然としながら手を引かれる。
「お幸せにー」
「らぶらぶー」
伊沢と美羽の言葉に恵真はかろうじて振り返り、顔を引きつらせたまま手を振った。



