報復を最愛の君と

***


「きもちー」


バルコニーに出ると、城の近くにある海が見える。


海に匂いが落ち着くから、私はここが好き。


その理由は私が人魚だからなんだろう。


気分転換になるから、よくここにくるんだ。


「…なん…?」


近くの部屋だろうか。


不意に誰かの声が聞こえる気がする。


少し気になってしまって、その声の部屋へ向かった。


一部屋だけ少しドアが開いており、中が見えて声も聞こえた。


部屋の中にいるのは3人。


カナタと知らない男の人と女の人。


明らかに他国の者だ。


何かがおかしい。


だって、城内には他国の者は勝手に入れてはいけない決まりだから。