報復を最愛の君と

「そう…ですね!私はイコロ国の姫、ヒメア・イコロといいます。スイ様、よろしくお願いしますね」


「敬語はなくていいよー。あと、様呼びも禁止!」


少し怒った様子を見せるスイ様…じゃなくてスイがかわいく見えて、私はくすくすと笑った。


それを見て、スイの表情がぱあっと明るくなる。


「笑った〜。かわいいね」


「へっ?」


「スイ、あまりヒメアをいじめるなよ。俺のなんだぞ」


「ふーん。ソラがそんなこと言うなんて珍しいじゃん」


私は恥ずかしくて赤くなることしかできない。


ふたりともなんていう会話をしているんだか…。


トモキさんもやれやれといった表情で、ふたりを見ていた。


「おっと、ごめんよ。さあ、中に入って作戦会議を始めよう」


「う、うん」


切り替えが早すぎて驚いた。


そんなソラの姿にスイはクスッと笑って、私の手をとった。


「行きましょうか。あなたの復讐のために」


私はその言葉で、肩に力が入った。


復讐のため。


そうだ、これから私の復讐の物語は幕を開ける。