報復を最愛の君と

「父さんはそんなふうに怒るヒメアは見たくないな」


「……ごめんね」


苦しそうに笑うヒメアを見て、俺の胸も苦しくなった。


「ヒメアにはもう苦しんでほしくない。だから、ごめんな」


「え?」


「さよなら」


その時、僕の嫌な予感は当たってしまった。


ヒナタさんがヒメアの頭をなでた時、彼女はその場に倒れてしまった。


俺は彼女を受け止めて何度も名前を呼んだ。


ヒメアはこの時、アストラ村に関する全ての記憶を失った。