報復を最愛の君と

異様なほどに静まり返った空間だった。


この世界には4人しかいないんじゃないか、そんな錯覚を受けるほどに。


おそらく、この倉庫は防音になっているのだろう。


「それで?研究結果を見せてもらおうか」


「オッケー。少し待ってて」


いつものカナタからは想像もできない、ひょうひょうとした態度。


どっちが“本当のカナタ”なんだろうか。


私はいつものカナタを信じたいけどな。


でも、現実はそううまくいかないから。


そんなことを考えていると、いつのまにかカナタがいなくなっていた。


正確に言えば、地下へ行ったのだけど。


「見つけた」


そんな声が聞こえて、カナタは地下室から出てきたようだ。


「これが1番効果のある試作薬だよ。使って効き目を聞かせてくれ」


「もっちろーん!いつもありがとうねぇ〜」