報復を最愛の君と

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好奇心で私は夜、お城を抜け出した。


フード付きローブを着て外に出る。


フードは顔を隠すようにしっかりと被って。


イコロ国の姫が人魚姫とバレないように、私は城の外へ出ることは禁止されている。


だから、顔を隠す必要があった。


もし城内の者に見つかっても、ごまかせるように。


時計を見ると、今の時刻は20時40分頃。


予定の時間まではまだあるはず。


倉庫というと、城の周りには1つしかない。


目星がついているので、私は倉庫へ歩き出した。


冷たい風が私の頬にあたる。


でも、そんなものは気にする余裕がなかった。


私は倉庫に着き、辺りを見回す。


しかし、特に誰もいる様子がない。


やっぱりあの出来事は、夢だったのではないか。