最後に名前を呼べたなら ―君の記憶と、永遠に―

その日の放課後
愛翔に呼ばれて、屋上に上がると

「……お前に、見せたいものがある」

そう言って、スマホを見せられた

 

そこに映っていたのは
SNSの裏垢――

菜亜の名前こそ書かれていないけど
タイムラインには、見覚えのある制服姿のシルエット

“好きな子の裏の顔、知ってる?”
“彼氏が別の子と話してたらどうする?”
“信じすぎる女って、だいたい騙されてる”

 

悠の指が止まった

 

「……これ、誰のアカウントか調べられるか?」

「もう、ほぼ確定してる」

愛翔が名前を口にした瞬間
悠の目が鋭くなった

 

「……潰す」

 

その言葉には、怒りじゃなく
静かで、冷たい決意があった

 

「俺、あいつの好きにはさせねぇよ」