「……似合ってる」なんて
自分の口から出るとは思わなかった
でも、ほんとのことだった
それでも
朝から変に意識しすぎて
どうしても自然に振る舞えない
前より距離が近くなったはずなのに
今は逆に、ひとつ間違えたら離れてしまいそうな
そんな危うさがあった
そのとき――
「悠」
後ろから、愛翔の声
「ちょっと話あんだけど」
放課後、屋上で
悠はひとり
愛翔に呼び出される
その表情は
いつもの冗談交じりじゃなかった
「お前……ほんとに、菜亜のことちゃんと見てんのか?」
その言葉が
心の奥に刺さった
「……なんだよ、急に」
「最近の菜亜、なんか不安定だぞ。お前といる時だけな」
悠は言い返せなかった
それは
自分が一番、気づいていたからだった
「もしお前が言わないなら……」
愛翔の言葉の続きを、悠は最後まで聞かずに
ポケットの中で、拳を握りしめた
自分の口から出るとは思わなかった
でも、ほんとのことだった
それでも
朝から変に意識しすぎて
どうしても自然に振る舞えない
前より距離が近くなったはずなのに
今は逆に、ひとつ間違えたら離れてしまいそうな
そんな危うさがあった
そのとき――
「悠」
後ろから、愛翔の声
「ちょっと話あんだけど」
放課後、屋上で
悠はひとり
愛翔に呼び出される
その表情は
いつもの冗談交じりじゃなかった
「お前……ほんとに、菜亜のことちゃんと見てんのか?」
その言葉が
心の奥に刺さった
「……なんだよ、急に」
「最近の菜亜、なんか不安定だぞ。お前といる時だけな」
悠は言い返せなかった
それは
自分が一番、気づいていたからだった
「もしお前が言わないなら……」
愛翔の言葉の続きを、悠は最後まで聞かずに
ポケットの中で、拳を握りしめた



