最後に名前を呼べたなら ―君の記憶と、永遠に―

校舎の裏のベンチに座って
自販機の缶コーヒーを揺らす影が、ひとつ

 

誰かのスマホ画面を
黙ってスクロールしてる

 

その目が
笑ってるのか、睨んでるのか

わからない

 

 

「……そろそろ、邪魔してもいいよな」

 

指が、画面の“菜亜”という名前で止まる

 

 

———