家に帰った頃、慶紀からメッセージが来た。 「今日、暇か」 何故、さっき訊かなかったんですか……。 ああ、まだ仕事が何時に終わるかわからなかったからかなと綾都は思う。 ちよっと考え、 「暇です」 と入れると、 「じゃあ、あのコンビニで待ってる」 と返ってきた。 野田さんちじゃない方のコンビニだな、と思い、 「はい」 と打って、 ……さすがにこれだけではシンプルすぎかな、となにかでもらったスタンプを送った。