寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「くそっ。
 同期の中では俺が一番親しかったのにっ。

 綾都が見合いする前になにか言っておけばっ」

 そこに、ビール瓶を手についで歩いていた花実が現れた。

「あら。
 じゃあ、綾都、見合いのとき、寝ぼけてて、相手の顔もうろ覚えだったみたいだから。

 自分が見合い相手だとか、嘘ついてみればよかったのに」

「その手があったかっ」
「いや、無理でしょう」

 カメラを手に、自分が撮った写真を確認しながら、浜子までが冷静にそう言った。

「ところで、あそこ、なんかモテモテの人がいるんだけど」
と蘭が違うテーブルを見ながら言う。

「見た目は、そこそこ格好いいくらいなのに、なんでかしらね?」
と首を傾げる蘭に、美鳥が教える。