夜のドライブは外の暑さから切り離されていて、快適だった。
「洋海くん、可愛いですよね。
ほっぺとかモチモチで」
洋海は、さっきまで人が多くておおはしゃぎだったのだが。
もう寝てしまっていた。
あんなジャラジャラ麻雀の音がするなかで、よく寝られるな、子どもって、と綾都は思う。
元気に飛び跳ねながら、洋海は、
「この間ねっ、ばあばとジジイの車で出かけたんだよっ」
と言って、
「ジジイはやめなさい。
ジジイは」
と苦笑いした由恵に怒られていた。
由恵と拡と洋海を見ていると、ああいう、ホッとする感じの家庭が作れるといいなと思うのだが――。
そのとき、猫らしき影が夜道にととととっと出てきた。



