寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

 そんなのないよ~と言いながらも、綾都は、

「り……」
と考えはじめた。

 続けてくれるんだ。
 優しい、と微笑んだとき、綾都が言った。

「リス……も言ったなあ。
 じゃあ、リス割りっ!」

 綾都は美しい顔で満面の笑みを浮かべていたが。

 由恵の頭の中では、切り株の上で可愛いリスが真っ二つにされていた。

 ――優しくないっ!

 そんなしりとりの合間にも、綾都はチラチラとスマホを見ている。

 誰か気になる人から連絡がある予定なのだろうか。