寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

 自分が結婚したとき、綾都は大学生で。

 そのときも、就職してからも、ずっと忙しそうだったので、あまり会ったことはない。

 ところで、綾都に真横に来られると、よくわかることがあった。

 ――めっちゃ、腰の位置高っ!

「ああ、綾都。
 洋海(ひろみ)とちょっと遊んでやって」

「洋海く~ん、大きくなったね~」
と顔を近づけ、微笑む美女に、息子はあっさり母を裏切り、簡単に抱っこされていってしまった。

 花実は綾都を、
「あんたの抱き方、危なっ。
 落としたらどうすんのよ、うちの可愛い孫をっ。

 っていうか、あんた、自分の子どもとか、抱えられるの?
 大丈夫?」
と叱っていたが。