寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

 


 昼。
 侑矢が社食に行くと、綾都が子うさぎのように震えていた。

「元気出しなよー、綾都ー」
と浜子と蘭が ニヤニヤしながら言っている。

 ……また、綾都になにか余計なことを言ったのだろう。

 困った先輩たちだ、と侑矢は苦笑いする。

「お疲れ。
 ここ、いいですか?」
と彼女らのテーブルにトレーを置くと、どうぞどうぞ、と何故か喜ばれる。

 綾都の横に座りながら、
「どうかしたのか?」
と訊いてみた。

 すると、綾都はしょんぼり、

「白神さん、私といると疲れるって言ってたみたいなの」
と言う。

 誰かが聞いていたか、菱川が蘭にしゃべったのだろう。

「ああ、それは……」
と綾都のために教えてやろうとして、侑矢は詰まる。