寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

 


 あの二人は上手くいっているのだろうか。

 どうなってるんだろうな、と思いながら侑矢が廊下を歩いていると、物陰から真剣に綾都を眺めている慶紀に出会った。

 そこに秘書の菱川がやってくる。

 慶紀に挨拶していた。

「最近、疲れるんですよね、綾都といると」
と慶紀は溜息をついている。

「えっ? そうなんですか?」

 ちょっと嬉しそうですよ、菱川さん。

 俺もですが、と思ったとき、慶紀は続けた。

「綾都が可愛すぎて疲れるんですよ」

 ……聞かなかったことにしよう、と侑矢は向きを変え、今来た道を戻っていった。