寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「他の人の嫁にしようとした嫁なのに?」
と綾都は恨みがましいことを言ってしまう。

「ああ見えて、負けず嫌いなんで。
 誰かが嫁と仲良さそうだったら、張り合って言うかも」

「愛さんも負けず嫌いだっておっしゃってましたね。
 似た者夫婦なんですね、やっぱり」

 ふふ、と綾都は微笑んだ。

「俺は勝ち負けとかどうでもいいな」

 私もです、と言おうとしたとき、慶紀が言った。

「勝っても負けても、お前が側にいてくれる方ならどちらでもいい」

 ――え?

 信号が赤になり、車が止まった。