寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「その方が、あったかそうじゃないですか」

「外で料理するわけじゃないだろう」

 そう慶紀が言ったとき、愛が耕史郎に教えた。

「そこにいる綾都さんが、藤宮昌治の長女よ」

 ああ、そうかね、と耕史郎は微笑む。

「ちょうどいい」

 ちょうどいいですか?

 耕史郎はクリアファイルの中にあった、ちょっと濃い感じのイケメンの写真を見せてきた。

「どっちがいい?
 彼とうちの息子」

 いや、そんなチョコがいい? バニラがいい? みたいに訊かれても……。

 はは……と綾都は苦笑いして、慶紀を見た。