「意外に早い再会だったな」
何処ぞのデザイナーがデザインしたとかいうリラクゼーションルームは赤と白を基調にしたスタイリッシュな空間だが。
スタイリッシュすぎて落ち着かない感じもあった。
窓際の席で二人、アイス珈琲を飲む。
ちょうど喉が渇いていたので、ありがたくいただいた。
まあ、喉が渇いていたのは、緊張でかもしれないが。
ここはリラクゼーションルームのはずなのに、まるでリラックスできない。
みんながこちらを見ているからだ。
この人、イケメンがすぎるっ!
観葉植物を背に長すぎる脚を持て余すように組んでグラスを手にしている姿など。
なんだかわからないが、格好良すぎるっ。
っていうか、顔が良すぎるっ。
まあ、好みの問題もあるかもしれないが。
ていうか、この人が、まったく目に入っていなかったあの日の私はどんだけ眠かったんだ、と綾都は思う。



