そのトラブル用オードブルと愛たちが好きだというお菓子を買った。
若い女性の間で今、流行っているというお菓子の店だったせいか、おまけに新装開店の占いの館――、といっても、デパートの七階にある、ただの占いブースのようだが、の割引券をもらった。
「期限、今日までですよ、これ」
と綾都は水晶玉の写真の載った割引券を見せる。
「お前が行ってみたいなら、行ってみてもいいぞ」
占いに頼るとか今までなかったけど。
恋をしているのかは、あまりよくわからないが。
今は、結婚という大イベントを前にして、ちょっとなにか自分とは別のものの意見も聞いてみたい気がする、と綾都は占いの館、と名のついているゲーセン横のブースに行った。
「混んでたら帰ろうと思ったんですが、誰も並んでませんね」
白いパーテーションで囲われた即席な感じの、占いの館の周りをウロウロする。
割引券と同じ水晶玉の写真が入り口に飾ってあるのでここだろう。



