「いや、別に急がなくていいが。
なんでお前たちは車を押している。
助けを呼べ」
「……そうでした」
と慶紀が言う。
「なんか電話も通じない、絶海の孤島とか、周囲から隔絶された山の中にいる気持ちだったので」
「何故、そんな気持ちになった」
「橋が落ちたからですかね……?」
「え? 橋?
ありましたっけ? そんなの」
と櫂からの電話の内容と慶紀の妄想を知らない綾都は山と田んぼしかない周囲を見回した。
なんでお前たちは車を押している。
助けを呼べ」
「……そうでした」
と慶紀が言う。
「なんか電話も通じない、絶海の孤島とか、周囲から隔絶された山の中にいる気持ちだったので」
「何故、そんな気持ちになった」
「橋が落ちたからですかね……?」
「え? 橋?
ありましたっけ? そんなの」
と櫂からの電話の内容と慶紀の妄想を知らない綾都は山と田んぼしかない周囲を見回した。



