寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「近くで修理に出して」
「そうですね」

「宿をとろうか」

 何故ですか、と思ったとき、慶紀の電話が鳴った。

「お母さん、なんの用ですか?
 えっ?」

 慶紀の父、耕史郎(こうしろう)が帰ってきていると言う。

 ……南極から?

 いきなり帰ってこれるものなのかと思ったが、単に、愛が夫のスケジュールをまったく把握していなかっただけらしい。

 まあ、そんな感じの人だ。
 良くも悪くも。

「綾都を紹介しておけって。
 ああ……そうですね。

 結婚式にも呼びますもんね」

 父親ですからね……。