慶紀はスマホを手に道で話す。
「墓参り、調子はどうだ?」
と櫂が訊いてきた。
墓参りの調子とか訊かれても……。
別にアドバイスを求めようと思ったわけでもないのだが。
せっかくかけてきてくれたので、上人の像がこの近くにあったので、もう旅に出る口実がなくなった話をしてみた。
「お前は細かいことにこだわるなあ。
別に、旅行に出ると銘打って出かけなくてもいいだろ。
今、そこから帰らなきゃ、それも旅行だ」
相変わらず、自由だな、と思いながら、
「いや、ここ、半日くらいで帰れる場所なんだが」
と漁船が行ったり来たりしている港の方を見ながら、慶紀は言う。
「墓参り、調子はどうだ?」
と櫂が訊いてきた。
墓参りの調子とか訊かれても……。
別にアドバイスを求めようと思ったわけでもないのだが。
せっかくかけてきてくれたので、上人の像がこの近くにあったので、もう旅に出る口実がなくなった話をしてみた。
「お前は細かいことにこだわるなあ。
別に、旅行に出ると銘打って出かけなくてもいいだろ。
今、そこから帰らなきゃ、それも旅行だ」
相変わらず、自由だな、と思いながら、
「いや、ここ、半日くらいで帰れる場所なんだが」
と漁船が行ったり来たりしている港の方を見ながら、慶紀は言う。



