「あ、懐かしい。
ここの商店、まだやってるのかな。
いつも、ピロピロピロピロピー、みたいな不思議な音が鳴ってるんですよ」
と山から下りた綾都が言う。
駐車場に行く前に、その商店に寄ってみた。
「……今、音しないですねー」
古い日本家屋。
大きなガラス扉の向こうは暗い。
「閉まってるのか?」
「さあ?
いつもこんな感じですけど。
ピロピロピーって言ってないから、閉まってるのかな?」
その謎の音は開店の合図なのか!?
田舎の商店、よくわからない、と思っていると、スマホが鳴った。
見ると、櫂からだった。
灯りがついていないように見える店内にはお店のおばちゃんがちゃんといて。
綾都は店に入って行き、おばちゃんと話しはじめた。



