「リラクゼーションルームで使えるチケットもらったんだ。
珈琲でもどうだ」
「でも今――」
と綾都は言いかけたが、
「藤宮くんっ。
ご一緒しなさいっ。
種崎部長には言っておくからっ」
と背後から声がした。
見ると、社長が秘書の菱川とともに立っていた。
……えっ、社長っ?
あんまり口きくこともないのに、私のこと、覚えてらっしゃるんですかっ?
と思ったが。
それより、社長が慶紀に妙に気を使っている風なのが気になった。
社長は慶紀に、
「皆さん、お元気ですか?
櫂さんとはこの間お会いしましたけど」
とにこやかに話しかけている。
二人はしばらく近況を報告しあっていた。
綾都は手持ち無沙汰な感じになり、少し下がって聞いていた。
すると、インテリメガネなイケメンとみんなが呼んでいる、社長秘書の菱川が、すすっと近くに寄ってきた。
珈琲でもどうだ」
「でも今――」
と綾都は言いかけたが、
「藤宮くんっ。
ご一緒しなさいっ。
種崎部長には言っておくからっ」
と背後から声がした。
見ると、社長が秘書の菱川とともに立っていた。
……えっ、社長っ?
あんまり口きくこともないのに、私のこと、覚えてらっしゃるんですかっ?
と思ったが。
それより、社長が慶紀に妙に気を使っている風なのが気になった。
社長は慶紀に、
「皆さん、お元気ですか?
櫂さんとはこの間お会いしましたけど」
とにこやかに話しかけている。
二人はしばらく近況を報告しあっていた。
綾都は手持ち無沙汰な感じになり、少し下がって聞いていた。
すると、インテリメガネなイケメンとみんなが呼んでいる、社長秘書の菱川が、すすっと近くに寄ってきた。



