寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「蘭さん、今、綾都になにか意地悪しようと思ったでしょう」

 浜子だった。

「なあに?
 止めるの?

 いつの間に、あの女の仲間になってるの。
 あんた、自分より目立つ女、嫌いでしょう?」

「……蘭さんには、たまに、いいコンパに連れていっていただいてる恩があるので、ご忠告です。

 綾都には手を出さない方がいいです」

 事業部の幸村さんに聞いたんです、と浜子は声をひそめて言う。

「入社当時、高値で写真が売り買いされていた綾都に腹を立てた幸村さんは――」

「待って。
 あいつ、意外と敵、多すぎない?」

 人の良さそうな綾都に、ちょっとだけ同情する。