寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

 侑矢、美鳥、綾都の三人がこちらに気づき、
「お疲れ様です~」
と頭を下げてきた。

「お疲れ様」
と優雅に返す。

 すれ違ったあと、綾都が言うのが聞こえてきた。

「あの人、秘書室の人だっけ?
 綺麗な人だよね~」

 ……あら。

「そうねえ、とっつきにくいけど」

 おい、安井美鳥……。

 だが、ちょっと上がった綾都の好感度はすぐに下がった。

「そういえば、綾都。

 結婚式って、いつなの?
 呼んでくれるんだよね?」

「そうだよ。
 いつなんだよ。

 出し物考えないと」

「出し物ねえ。
 白神さんのご親族とかもいるんでしょ?

 ドン引かれるような芸しないでよ、侑矢」

 なんで俺限定っ!?
と侑矢が美鳥に言い返している。

 白神さんと結婚!?
 生意気なっ、と思ったとき、蘭は、ガッと誰かに腕をつかまれた。