最近、社内で調子に乗ってるやつがいる。
浜子辺りがシメてくれると思ったら、いつの間にか、浜子もそいつとつるんでいた。
あいつ、侑矢くんとも白神さんともチャラチャラしてるなんて。
そんなことを思いながら、小暮蘭は夕暮れの廊下を歩いていた。
ちょうどそのチャラついた女、藤宮綾都が侑矢たちと向こうからやってくるところだった。
ちょっと美人かと思って調子に乗ってっ。
そのとき、綾都のよく響く声が聞こえてきた。
「それでさー。
妹が私の服で手を拭いてたのよー。
なんで? って訊いたら、
『しましまだから、タオルかと思った』って、ありえなくない?」
「……さすがお前の妹だな」
と侑矢が言っている。



