寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「……あの、婚前旅行で、白神さんを身籠(みごも)られたと聞いた気がするんですが」

「主人に引き合わされてすぐ、あの人を好きだったって人が現れてさ。
 別れてくれって言うのよ。

 ほら、私、負けん気が強いから。
 奪い取ってやったの」

 愛は何処に……。

「でも、もちろん。
 それだけじゃないわっ。

 あれから何十年と経った今でも、主人との間には、確かな愛を感じるもの!」

 そうか。
 恋がこの人をいつまでも若く美しくさせているのだろうかな。

 何処までもついていきますっ!
と綾都は思ったが、慶紀は何故か疑わしげに母親を見ている。