寝不足でお見合いしたら、結婚が決まりました

「あっちの小さな建物から飛んでも、白神さんの部屋に行けるなとか」

 秀子の目は真剣だった。

 そのタイミングでちょうど慶紀が綾都を呼んだ。

 綾都は、ようやく乾いた靴を履いて、
「お、お付き合いいただき、ありがとうございましたっ」
と礼を言って去る。

 秀子はまだ慶紀の部屋を見上げていた。

 綾都は慶紀を急かして、マンションの中に入りながら言う。

「は、早く出ましょうっ、このマンションッ。
 買いましょうっ、家っ。

 私も少しは貯金がありますっ」

 なにがあったっ!?
という目で慶紀が見る。