「いやー、違ってよかったわー」
一緒に外で靴が乾くのを待ちながら、ホッとしたように秀子は言った。
「ここに住んでいたがために、やばいものを見てしまったかと思ったわ。
白神さんの本性とか一生、知らない方がよかったって、なるとこでした」
と秀子は慶紀に言う。
「でも、結婚してから知るとかの方がやばいですよ」
と言った綾都に、
「それもそうね」
と秀子は頷く。
「待て。
何故、俺の殺人、監禁が事実のように語られている……?
あれは、俺たちの妄想だろう」
……『俺たちの』
というところがちょっと気になったが、綾都は突っ込まないでおいた。



