その家を見に行った二人は結構、満足した。 「うん。 あの家はいいな」 「そうですね……」 「あとは建てる土地だな」 「そうですね……」 ちょっと離れた場所にある駐車場に向かって歩きながら綾都はヒシヒシと感じていた。 結婚が近づいてきていることを。 ――気持ちがまだ追いついていないのに。 実は、式場の方からも電話があって、日付ももう決めたほうが良いと言われたのだ。 佐野さん曰く、 「今空いている、良いお日柄のところはですね。 すごく早いか、すごく遅いかです」 中間はないのか……?