真晴くんが薦めてくれた家でも悪くはないのだが――。 運転しながら、慶紀もまたいろいろ考えていた。 あの家はちょっと広すぎる。 二人であの家に住んだら、あまり顔合わせなくなるかもしれない、と不安だった。 もっと狭い家がいいな。 いつもお互いの顔を見ていないといけないような、 と既に結婚しているみんなに、 「そんなことを思うのは最初だけだっ!」 と叫ばれそうなことを思っていた。